管工機材は、JIS規格(日本産業規格)に代表されるように様々な規格が存在します。
今回の記事は、管工機材を取り扱う際に抑えておくべき5つの規格を紹介します。
そもそも規格とは?
規格とは、工業製品・材料・工程などに対して定めた基準を指します。
製造過程において、国や工場ごとに基準が異なると計測や組み立てをした際に不整合が生じ、混乱を招いてしまいます。
そこで”規格”を制定することにより、多様化・複雑化・無秩序化してしまうモノやコトを明確に定義し、国際的、もしくは国内で共通する基準を標準化を図る意義があります。
JIS規格(日本産業規格)
JIS規格とは、日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standards)の頭文字をとって呼ばれる国家規格です。JISの読み方は「ジス」です。
JISとは、産業標準化法に基づいて制定される任意の国家規格です。JISが法令の技術基準などに引用される場合には、その法令などにおいて強制力を持つことになります。
上記の「JIS」シールは日本工業規格の認証品であることを表しています。
管工機材業界に限らず、自動車や電化製品等の産業製品に関するものから、プログラミング等の情報処理、サービス品質に関する領域までJIS規格は広範に及びます。
実際にJIS規格の意義は日本規格業界グループ(JSA GROUP)によって下記のように定義づけられています。
・経済・社会活動の利便性の確保(互換性の確保等)
JISってなに?WHAT’S THE JIS | 日本規格協会(JSA)
・生産の効率化(品種削減を通じての量産化等)
・公正性を確保(消費者の利益の確保、取引の単純化等)
・技術進歩の促進(新しい知識の創造や新技術の開発・普及の支援等)
・安全や健康の保持
・環境の保全等
上記の観点から、技術文書として国レベルの「規格」を制定し、これを全国的に「統一」または「単純化」することです。
管工機材業界においてJIS規格が求められる場面は、~~~。
ANSI規格(米国国家規格協会規格)
ANSI規格とは、米国国家規格協会(JPI=Japan Petroleum Institute)が承認している規格です。読み方は「アンシ、アンジ、アンシー」です。
ANSIは工業分野のアメリカにおける基準を決めている団体です。一言でいうと日本産業規格(JIS規格)のアメリカ版といったようなものです。
管工機材業界においてANSI規格が求められる場面は、~~~。
ASME規格(アメリカ機械学会規格)
ASME規格とは、アメリカ機械学会(JPI=American Society of Mechanical Engineers)の頭文字をとって呼ばれています。アメリカ機械学会とは、機械工学を中心とした分野の規格化や標準化およびそれに基づく認定等の活動を推進している民間団体です。
ボイラ、圧力容器および原子力発電所用機器等の規格を発行しており、多くの国の技術基準の基礎となっています。
管工機材業界においてASME規格が求められる場面は、~~~。
JPI規格(日本石油学会規格)
JPI規格とは、日本石油学会規格(JPI=American National Standards Institute)の頭文字をとって呼ばれており、日本石油学会が定める規格です。読み方は「ジェーピーアイ」です。
ASMEを参考に作られたため一致している部分が大変多いです。
管工機材業界においてJPI規格が求められる場面は、~~~。
JWWA規格(日本水道協会規格)
JWWA規格とは、日本水道協会規格(JWWA=Japan Water Works Association)の頭文字をとって呼ばれる社団法人日本水道協会が定める認証です。読み方は「ジェイダブリューダブリューエイ」です。
上記の「JWWA」シールは日本水道協会の認証品であることを表しています。
家庭用の水道器具には厚生労働省が定めた性能基準があり、構造や材質などすべての項目で適合すれば「JWWA」と表示されているシール(ステッカー)が貼られます。
管工機材業界においてJWWA規格が求められる場面は、~~~。
まとめ
管工機材には、今回ご紹介した5つの代表的な規格以外にも細かい規格はたくさん存在します。
規格の有無で使用できるかどうかが決まってくるので確認を怠らないようにしましょう!
また規格品は、発注の際に細かい確認が必要になる場合もあります。
お悩みの際は「管工機材専門商社”株式会社大清”」までぜひお気軽にお問合せください。
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