日本では従来から圧力単位(kgf/c㎡)を使用していましたが、国際単位計(SI)の採用により、 単位をパスカル(Pa)に変換します。ここでは、絶対圧力とゲージ圧力の関係や変換表を紹介します。
流体の圧力の強さを表す一般的な2つの方法
1つは絶対圧力(Absolute pressure)と言われる、完全真空状態を基準に表わす方法です。 もう1つはゲージ圧力(Gauge pressure)といい、大気圧を基準にしてその値を表わす方式です。
これらの間には次の関係があります。
大気の圧力とは我々地球上では空気におおわれており、その層は地表より約100kmの高さ迄達します。それゆえ空気の重さによって地表には相当の圧力が生じており、その値は標準状態において水銀柱で高さ約76cmの重さに相当する事が認められています。(Torricelli)
圧力について | 右下精器株式会社
これらの関係をわかりやすく図に示すと下図の様になり、図中A点は大気圧力より高い圧力でB点は、低い圧力を示した例であります。
圧力の単位について
日本では従来から圧力単位(kgf/c㎡)を使用していましたが、国際単位計(SI)の採用により、
従来使用していた機器などパスカル(Pa)に変換しないといけない事例があります。
絶対単位系における基本単位となるM・S・K単位では、1kgの質量が1m/sec²の加速度となるベき力を1newtonと呼び
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1newton=10 5dynここで1dyn=1gr.cm/sec²で表わされ、パスカル(Pa)=1N/m²となります。
地球上に存在する質量には全て重力(g)が働いているため
1kgf=9.80665N
となり1kg/cm²=98066.5Pa=98.0665kPa=0.0980665MPa
で表わされます。すなわち1MPa=10.197162kgf/cm²となります。
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